バラ　薔薇　rose

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バラとは　：　　バラ目バラ科バラ属　　　　
灌木（低木）　or　　木本性のつる植物。
rose　の語源はラテン語の　rosa。
Roses in June　（６月のバラ）という　phrase があります。　　　６月の誕生花でもあります。
薔薇が多く咲く６月頃に憧れて　June bride 　（６月の花嫁）という素晴らしい言葉もありますね。　

普通　バラ　rose　とよばれているものは　　”園芸種”　のものをさします。
野生のバラは　”野ばら”　と呼ばれるのが普通です。
つまりバラは色んな野生種を元にして人が作り上げてきたものなのです。

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薔薇　　
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薔薇の歴史 ：　
古代バビロニア　 古代ギリシャ/ローマ　頃には人々に愛され　すでに栽培が始まっていた歴史の古い花卉です。
しかし中世ヨーロッパでは宗教上の観点から　「美しさと芳香が人を惑わすもの」　と見なされ栽培を ダブー視され　薬草としてのみ栽培されていました。
ルネッサンスの頃に至ってにやっと万人に愛される時代が復活しました。
本格的に園芸種として発達したのは１９世紀からのヨーロッパです。

歴史的な薔薇　　「ラ・フランス」・・・　ハイブリッド　第１号　　１８６７年
モダンローズ（近代のバラ）の始まり。


この「ラ・フランス」　というものがハイブリッド（交配による品種改良）　第一号と言われます。
この１８６７年を境として　　”モダンローズ”　　の時代が始まり現在に至ります。　
数千種あるといわれる園芸バラですが歴史的なバラとされる　ラ・フランス　は現在でも栽培されています。
なおラ・フランス以前のバラは　オールドローズ　と呼ばれモダンローズと区別されています。

（＜註＞　　ラ・フランスという洋梨がありますが全く関係ありません）。

日本にはヨーロッパからオールドローズが江戸時代に伝わりました。　　　しかし江戸期の日本にはバラに劣らない美しい花々が多かったため さほどのインパクトはなかったようです。
日本に本格的に伝わったのは多くのヨーロッパの文物とともに明治時代です。


輸入花にかかわらず日本では　バラ　薔薇　と日本語で呼ばれます。
これは日本には　野ばら（ノバラ　　ノイバラ）と呼ばれるものが太古から存在していたからです。
ところで
日本のノバラ　はやがて世界の多くの園芸種の開発に大きな役割を果たしてゆくことになります。

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バラの葉　

バラの葉は奇数複葉といって双子の葉でサンショウなどと付き方や形が似ています。

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ノイバラ　・・・　日本の野薔薇です
世界の園芸薔薇の開発に大きな貢献をしてきました。　
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憩いつつ岡にのぼれば花いばら
　　　　　　　　　　与謝蕪村　　　
江戸期の文人画家　与謝蕪村は　花いばら（ノイバラ） の白い花に目を止めて一句を詠んでいます。
昔はイバラと言ってトゲが嫌がられたのですが　花としては愛されていたのがわかります。　　2.5センチほどの 小さな花ですがいっぱい咲くので実に美しい景観を作ります。　　　蕪村がはっと目を奪われたのがわかりますね。　

日本の野ばらについて
＜日本の野ばら＞
現在の日本では　日本の野薔薇（ノイバラなど）　は雑草扱いされています。　　　バラ栽培の専門家と称する人達でも 日本のノイバラなどを馬鹿にして 目もくれないことが多いようなのは残念です。
しかし海外では高い評価を受け重要視されているのです。
「　世界の園芸バラの八つの祖先　」
のうち日本の　ノイバラ　　テリハノイバラ　の二つが含まれているのです。

ノイバラ　　　・・・ Rosa multiflora 　ロサ・ムルティフロラ
きわめて多花性で強健。
つまり ”房咲き”　の元祖となりました。

テリハノイバラ　　　・・・Rosa luciae ロサ・ルキアエ
つるバラの元祖になりました。

なお両者とも園芸種でありながらきわめて丈夫なバラの体質をもたらす要素となったのです。

日本の二つのノバラは　”世界的にはとても重要な野ばら”　なのです。　　２−３センチの小さな花ですが上のイラストや写真のように数多く咲くので 栽培の仕方では素晴らしい景観を作ります。　　六月頃に山野で咲きます。　　　どうかもっと注目してやってください。

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ハマナス　　（ハマナシ　浜梨）　　−　日本　
　　　外国では　Japanese rose　　と呼ばれる
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ハマナス　：　　バラ科バラ属　
日本の北の地域に自生するハマナス　（ハマナシ　浜梨）　は欧米では 　 Japanese rose 　　と呼ばれています。
江戸時代末期にシーボルトによってヨーロッパに紹介されました。　　それ以来この花そのまま（原種のまま）でヨーロッパでは　「素朴で可愛い」　として よく栽培されるに至っています。
また　ルゴザ系という園芸種の原木ともされているそうです。
日本では北海道の花とされていますが　それ以外の地域では軽視されているようなのが残念です。
どうかこの　Japanese rose　をも注目してください。

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ツルバラのある風景



ツルバラというとてつもなく蔓が長く　アーチなど様々な装飾にされる種類の主たる土台となったのは　日本の　テリハノイバラ　　（園芸薔薇の８種の 祖先のひとつ）　といわれる野薔薇です。

これら世界のバラの園芸種開発に大きな貢献をしてきた　”日本の野ばら達”　を誇りを持って注目してください。
園芸薔薇開発の本場ヨーロッパでは　日本は世界有数のバラの自生地　と見なされているのです。

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幻のバラ　　　・・・　青いバラ　

青いバラは絵の世界にしか存在しません。

様々な色の美しい園芸種の薔薇が作られてきましたが　青いバラは存在しません。
世界中の人たちが試みていますが果たして実現する日はくるのでしょうか？

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　＜バラ目バラ科＞
バラ科には多様な仲間があり本来のバラの他に・・・
サクラ　　ウメ　　桃　　リンゴ　　ナシ　　ビワ　アーモンド等がそうなのは驚きですね。
なんとイチゴまでバラ科なのです。

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　　　＜バラの用途＞　　
薔薇の用途はもちろん観賞用ですが。
見るだけではなく　そのかおりも素晴らしいですね。
ダマスクローズ（ブルガリア産）から精製されるローズオイルは香水の原料になります。　 　最近ではアロマセラピーとして 使用されます。　
また世界各地で　エディブルフラワー　としてその花びらを食べることも少なくありません。　　 バラの花を食べるとは 最高に贅沢ですね。　

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